2011年 01月 26日
ブランクの個性彼是。 |
大丸興業㈱フィッシングチームです。
ココで今一度、DAIKOシーバスロッドシリーズの
商品別のブランクの特性について、簡単に触れておきます。
古くからの弊社のシーバスロッド・ユーザーの方々には
広く知られる所だとは思いますが、念のため。
また、今回ご紹介するのは、あくまで、素材/設計手法による
概ねのシリーズカラーとなりますので、
ラインナップされている個々のモデルのコンセプト/パワー設定などによっては、
合致しないものもございます。予め、ご理解ください。
現在、弊社のシーバスロッド商品群においては、
大別して2つの流れがございます。
まず、一つは、DAIKOブランクの本筋である
ブランク本体に金属的ともいえる張りを備えた力のあるブランクです。
パワーゾーンの立ち上がりを、極めて感じやすいのが特徴の一つです。
質量に対して最大限の反発力を発生させるための設計とした
‘分かりやすい強さ’を備えたブランクです。
これらは、現在のアルテサーノ キャステイシアシリーズをはじめ、
ランスマン、クロスブリードの一部機種を除くもの(下記、後述)と
トラッドアーツシリーズが挙げられます。
操作性、フックセットレスポンス、やり取りにおいて、
ダイレクトなフィーリングを得られるマニュアル車のようなブランクです。
少し前でいえば、デスぺラード/Rods・アルテサーノなど、
その‘強さ’をブランク全体から漲らせていることから、
発売後、しばらくの間は、
‘強すぎる’、‘弾く’、‘DAIKOのLは、よそのMLくらい硬い’
などと多くのお客様から揶揄されることもありました。
ですが、ランカーを狙って掛ける、その瞬間、多くのアングラーに
その強さの意味をしっかり理解していただけているという自負は、
今も脈々と受け継がれているのです。
これらが、九州で鍛え上げらた初代プレミア、もっと言えば、
DAIKOシーバスティック(古っ)からのウチの本流となります。
2つ目は、フィールド、タックルの急速な変遷に伴い、
より細く、強くなったラインを用いた繊細なアプローチに対応すべく、
シャープなフィーリングを損なわないギリギリのラインで
負荷に応じて、極めてスムーズに曲がり込んでいきながら、
パワーをため込んでいくしなやかさに振ったブランク特性。
コレは、Progressiveと私どもが呼ぶ、
しなやかに曲がりこみながら負荷を受け止める、
ブランクの王道ともいえる性質を表現しているのが、
レガーロ(2006)以来、この度のレイヴンに盛り込まれた
ブランクの特性となります。
ブランク単体で、分かりやすい軽量性を備えているのが特徴の一つです。
こうした特性を備えた他の製品としては、
Lancement/ランスマンのLL、L、MLスペックの一部
CROSSBREED/クロスブリードのLスペック、106ML、99FLAT
などがございます。
大元を紐解けば、トラウトロッドにその源流をもつ設計手法によるブランクと言えます。
シーバスロッドに限らず、
フィッシングラインの素材変遷(ナイロン/フロロ/PE)同様、
より新しい、軽く強い素材が次の世代の新しいロッドメイキングの鍵
の一つとなっていくことは間違いありません。
これらは、弊社製品でいえば、デスぺラードシリーズなどに端を発した
より張りのある、強く軽い素材(タフビーム)による流れが大きく、
前作のRods・アルテサーノなどでは、より強さを求め、
金属繊維であるボロンを用いた強度補強などを行いましたが、
現在では、より設計技術が進んだことで、
カーボンプリプレグのみにおいても、張りと粘り強さのバランスコントロール、
そして、座屈強度(よく言われる、捩れやつぶれに対する強さ)の
さらなる向上が図られるようになりました。
もちろん、それだけでは十分でないことは言わずもがなですが…。
*余談ですが、タフビームは素材の商標であり、現在では、
上記のような素材の多くがタフビームなどの特性を備えたものとなっております。
ロッドとしての優劣とは別の次元の話になりますが、
凡てにおいてダイレクトかつコントローラブルな使用感を求められるアングラーなら、
アルテサーノ キャステイシアの系譜のロッド。
ライトラインを中心とした繊細なアプローチ、
ロッドのベンドを愛でながら、スリリングなやり取りを楽しみたいアングラーには
レガーロ/レイヴンの系譜のロッド、というのが
ロッド選択の一つの基準となります。
弊社のロッドに限らずロッドメイキングとは、
汎用性を前提とした機能・性能を追求したもの、目的の機能・性能に特化したもの
という二つの方向性が広く認められています。
また、単純に価格が高い/安いからではなく、
それぞれのブランク/ロッドが持つ特性をアングラーがしっかり理解し、
使いこなすことが‘納得の行く釣り’を愉しむために重要です。
もし、ロッド選びにお困りの場合は、遠慮なく弊社までお問い合わせください。
ココで今一度、DAIKOシーバスロッドシリーズの
商品別のブランクの特性について、簡単に触れておきます。
古くからの弊社のシーバスロッド・ユーザーの方々には
広く知られる所だとは思いますが、念のため。
また、今回ご紹介するのは、あくまで、素材/設計手法による
概ねのシリーズカラーとなりますので、
ラインナップされている個々のモデルのコンセプト/パワー設定などによっては、
合致しないものもございます。予め、ご理解ください。
現在、弊社のシーバスロッド商品群においては、
大別して2つの流れがございます。
まず、一つは、DAIKOブランクの本筋である
ブランク本体に金属的ともいえる張りを備えた力のあるブランクです。
パワーゾーンの立ち上がりを、極めて感じやすいのが特徴の一つです。
質量に対して最大限の反発力を発生させるための設計とした
‘分かりやすい強さ’を備えたブランクです。
これらは、現在のアルテサーノ キャステイシアシリーズをはじめ、
ランスマン、クロスブリードの一部機種を除くもの(下記、後述)と
トラッドアーツシリーズが挙げられます。
操作性、フックセットレスポンス、やり取りにおいて、
ダイレクトなフィーリングを得られるマニュアル車のようなブランクです。
少し前でいえば、デスぺラード/Rods・アルテサーノなど、
その‘強さ’をブランク全体から漲らせていることから、
発売後、しばらくの間は、
‘強すぎる’、‘弾く’、‘DAIKOのLは、よそのMLくらい硬い’
などと多くのお客様から揶揄されることもありました。
ですが、ランカーを狙って掛ける、その瞬間、多くのアングラーに
その強さの意味をしっかり理解していただけているという自負は、
今も脈々と受け継がれているのです。
これらが、九州で鍛え上げらた初代プレミア、もっと言えば、
DAIKOシーバスティック(古っ)からのウチの本流となります。
2つ目は、フィールド、タックルの急速な変遷に伴い、
より細く、強くなったラインを用いた繊細なアプローチに対応すべく、
シャープなフィーリングを損なわないギリギリのラインで
負荷に応じて、極めてスムーズに曲がり込んでいきながら、
パワーをため込んでいくしなやかさに振ったブランク特性。
コレは、Progressiveと私どもが呼ぶ、
しなやかに曲がりこみながら負荷を受け止める、
ブランクの王道ともいえる性質を表現しているのが、
レガーロ(2006)以来、この度のレイヴンに盛り込まれた
ブランクの特性となります。
ブランク単体で、分かりやすい軽量性を備えているのが特徴の一つです。
こうした特性を備えた他の製品としては、
Lancement/ランスマンのLL、L、MLスペックの一部
CROSSBREED/クロスブリードのLスペック、106ML、99FLAT
などがございます。
大元を紐解けば、トラウトロッドにその源流をもつ設計手法によるブランクと言えます。
シーバスロッドに限らず、
フィッシングラインの素材変遷(ナイロン/フロロ/PE)同様、
より新しい、軽く強い素材が次の世代の新しいロッドメイキングの鍵
の一つとなっていくことは間違いありません。
これらは、弊社製品でいえば、デスぺラードシリーズなどに端を発した
より張りのある、強く軽い素材(タフビーム)による流れが大きく、
前作のRods・アルテサーノなどでは、より強さを求め、
金属繊維であるボロンを用いた強度補強などを行いましたが、
現在では、より設計技術が進んだことで、
カーボンプリプレグのみにおいても、張りと粘り強さのバランスコントロール、
そして、座屈強度(よく言われる、捩れやつぶれに対する強さ)の
さらなる向上が図られるようになりました。
もちろん、それだけでは十分でないことは言わずもがなですが…。
*余談ですが、タフビームは素材の商標であり、現在では、
上記のような素材の多くがタフビームなどの特性を備えたものとなっております。
ロッドとしての優劣とは別の次元の話になりますが、
凡てにおいてダイレクトかつコントローラブルな使用感を求められるアングラーなら、
アルテサーノ キャステイシアの系譜のロッド。
ライトラインを中心とした繊細なアプローチ、
ロッドのベンドを愛でながら、スリリングなやり取りを楽しみたいアングラーには
レガーロ/レイヴンの系譜のロッド、というのが
ロッド選択の一つの基準となります。
弊社のロッドに限らずロッドメイキングとは、
汎用性を前提とした機能・性能を追求したもの、目的の機能・性能に特化したもの
という二つの方向性が広く認められています。
また、単純に価格が高い/安いからではなく、
それぞれのブランク/ロッドが持つ特性をアングラーがしっかり理解し、
使いこなすことが‘納得の行く釣り’を愉しむために重要です。
もし、ロッド選びにお困りの場合は、遠慮なく弊社までお問い合わせください。
by f-daiko
| 2011-01-26 15:25
| ルアー製品について